人は自分を隠すようになる

人は、その人生を通し、しだいに本当の自分を隠すようになっていきます。

 

その理由は、周囲の環境に合わせてしまったほうが楽だから。

あるいは、本当の自分を守るためかもしれません。

 

何らかの理由によって、本来ある自身の強いエネルギーを封じ込めて生きている人たちがたくさんいるのです。

 

あなたの中にも、封じ込めているエネルギーがあるのではないでしょうか。

もしかすると、自分自身で封じ込めていることにすら気づいていないかもしれません。

 

たいていの人は、本当の自分を隠していることにすら気づかずに苦しんでいるのですから。

この章では、封じ込められたエネルギーと、それを解放する方法をお伝えします。

 

 

裏タカ、拒みハト

笑顔で物腰も柔らか、一見するとハト。

しかし近寄ってみると、話は聴かない、自分の意見ややりたいことを押し通してくる…

といった表面的だけの親しみやすさ。

 

「ハト」とは違い、むしろハトを否定しています。

 

◆エネルギーの陰の部分

本来は達成を求めているのに、周りになんて思われるか、失敗したらどうしよう、成功しないのでは…という達成に対する否定の恐怖から、逆の行動をとってしまっている。

 

陰のエネルギーが呪いとなり、本来の強みである『ストレートさや行動力』にブレーキをかけてしまっている。

 

◆否定のきっかけ

失敗経験が、陰のエネルギーを育てます。

タカのエネルギーでの失敗経験、人生をかけたここ一番の大勝負に負けた、何かを始めたけど暴走してしまい人に去られてしまった、成功を妬まれ妨害された…

 

「たいしたことないね」とか

「どうせ成功できないよ」とか言われ

そこからタカの行動を押し殺すような逆転現象が起きてしまった。

 

◆反対側のエネルギーを否定

本来ならここでハトが育つのだが、自身のハトを否定しこじらせとなる。

「どうせ誰も分かってくれない、ついてきてくれない」

「自分はいつも孤独だ」

自分の殻に閉じこもってしまい、調和がとれずワンマンになる。

周りのチカラを借りればいいのにそれが出来ず、結局目標達成から遠のく悪循環。

 

◆タカの呪いを解くには

タカは本来『達成重視』

より大きな達成をするには周りの協力が必要だという大きい・深い視点を持つ。

 

大儀(ビジョン)を掲げて人を募る

適材適所で役割を与える

 

すると多くの人たちの力を、目的のために集結させることができるようになります。

 

人の、自分より優れている部分のチカラを借りましょう。

これは自分の弱みを認めることのようだけれど、そうではありません。

その人のチカラを借りる事ができれば、それはすなわち自分のチカラ。

 

ひとりでは成しえることのできない大きなビジョンを成功に導く、歴史に名を残すほどの偉業を達成するカリスマ経営者となれます。

 

 

裏ハト、拒みタカ

いつも前向きで行動力があり積極的、目標にも厳しく、一見するとタカ。

でもよく見ると革新的な事に対してはつねに否定的、自分がこれまでやってきたことの範囲内でしか動けない。

新しいことやっているようで、結局大枠の中から出てない。

 

「タカ」とは違い、むしろタカを否定しています。

 

◆エネルギーの陰の部分

本来は調和や安定を求めているのに、お役目だからと周りからの期待に応えるため無理して行動している。

 

でも「こんな事をしたら周りに迷惑では…」

「自分ごときがこんな大それたことして申し訳ない…」

 

というハトの陰のエネルギーが呪いとなり、本来の強みである【客観性やサポート能力】にブレーキをかけてしまっている。

 

◆否定のきっかけ

ハトのエネルギーで失敗経験、平和を求めすぎ事なかれ主義を貫き過ぎて、大切な人を傷つけたり失ったりした。

 

言うなれば、争いを避けすぎた挙句、悪の組織に上手いよう扱われ、結局地球侵略されてしまった正義の味方。

 

「結局何もしてくれないね」とか

「役立たず」とか言われ

そこからハトの行動を否定するように逆転現象が起きてしまった。

 

◆反対側のエネルギーを否定

本来ならここでタカを取り戻すのだが、自身のタカを否定しこじらせとなる。

「どうせ自分には何もできない」

「売りつけるのが申し訳ない」

自分の殻に閉じこもってしまい、行動ができない八方美人になる。

 

最初はグイグイいくのに、いざクロージングとなると自信が無くなり「買ってください」と言えなくなる、売れない営業マン。

 

結局誰からも頼りにされなくなり、逆に安定・平穏・調和から遠のく。

 

◆ハトの呪いを解くには

ハトは本来『調和重視』

今後の人生でも調和のとれた安定的な平和を手に入れたいなら、不安定な世の中を渡り歩けるようにしなければならない。

 

100年続いたGMが潰れる時代、どんな企業に所属していても何が起こるか分からない。

 

新しいことに挑戦して新たなスキルを手に入れ、人生を自分でコントロールできるようになることこそが、本当の安定。

 

自分の理念や行動は相手を救うもの、この世に真の平和をもたらすものという大きな視点で物事を捉える。

 

守備範囲をひろげる。

視野を家族から仲間へ、会社へ、社会へ、国へ、世界へ、地球へ、宇宙まで広げ引き上げる。

 

すると、ものごとを超俯瞰的に見ることができるようになる、究極の神目線を手に入れられる。

周りの人たちに信念を共有し役割を与え、一緒に前進していける組織型リーダーとなれます。

 

 

裏クジャク、拒みフクロウ

論理的に話し損得勘定で物事を考え、クールっぽい、一見するとフクロウ。

でも論理的なようで筋が通ってなかったり、内容をよくよく聴いてみると主観・感情で話をしていたり。

 

「フクロウ」とは違い、むしろフクロウを否定しています。

 

◆エネルギーの陰の部分

本来は思いっきり感情を表現して泣いたり笑ったりしたいのに、感情の揺れが大きく傷つきやすいため、自身を守ろうと感情を押し込め人ともあまり深くかかわろうとしない。

 

感情表現豊かで傷つきやすいクジャクの気質を嫌ってすらいる。

 

自分は嫌われている、傷つけられるという被害妄想から、自分を守るために相手を攻撃するようなストレートな物言いや心を凍らせたような立ち振る舞いをする。

 

陰のエネルギーが呪いとなり、本来の強みである【思いやりや素直さ】にブレーキをかけてしまっている。

 

◆否定のきっかけ

クジャクのエネルギーで失敗経験、感情の赴くままに行動し、相手を深く傷つけた。

感動する映画を観て号泣していたら、周りに馬鹿にされ笑われた。

 

「悩みがなさそうでいいねぇ」と皮肉られたり

「ちゃんと考えてる?」とか言われたり

そこからクジャクの行動を押し殺すように逆転現象が起きた。

 

◆反対側のエネルギーを否定

本来ならここでフクロウが育つのだが、自身のフクロウを否定しこじらせとなる。

「どうせ私のことバカって思ってるんでしょ」

「私は嫌われている」

 

自分の殻に閉じこもってしまって、感情表現のできないのっぺらぼうになる。

結局誰からも愛されなくなり、誰も助けることができなくなる。

 

◆クジャクの呪いを解くには

クジャクは本来『愛情重視』

より深い愛を届ける、もしくは受け取るためには段取りも必要、表現の仕方を学ぶ事も必要だという深い視点を持つ。

 

好きになった相手に感情任せで告白しても成功率は低い、順序だてて戦略的に好意を膨らませることで、成功率は飛躍的に高まる。

 

芸術や発明も、フクロウを通した愛の表現、人を救うということに繋がる。

「人生で悩んでいたとき、有名アーティストの〇〇の歌で救われた」というように。

多くの人に影響を与え導ける教育者・先導者となれます。

 

 

裏フクロウ、拒みクジャク

いつもニコニコ社交的に振る舞い、一見するとクジャク。

だが心の中には強烈な人やモノに対する否定や批判、皮肉が渦巻いている。

人を評価分析するのではなく、頭ごなしに否定している。

 

「クジャク」とは違い、むしろクジャクを否定しています。

 

◆エネルギーの陰の部分

自分が興味ある分野を、本来なら寝食も忘れ没頭して探究したいのに、どうせ誰も理解してくれない。

 

自分の知識を否定されたくないため、頭の良いことを隠しバカを演じている。

 

この陰のエネルギーが呪いとなり、本来の強みである【集中力・思慮深さ】にブレーキをかけてしまっている

 

◆否定のきっかけ

フクロウのエネルギーで失敗経験、知能テストで負けた、パズルを解けなかった、クイズに答えられなかった。

 

自分は真理にたどり着けないのではないか、理解できないのではないか、この探究は意味がないのではないかという否定的想いが重なる。

 

あいつは自分より頭が良いのではないかという被害妄想から、他人のあら捜しを始め、貶めようとする。

「こんなことも知らないの?」とか

「なんでそんな無駄な事してるの?」とか言われ

そこから自分のプライドを守るため疑似社交性を創り出した。

 

◆反対側のエネルギーを否定

本来ならここでクジャクが育つのだが、自身のクジャクを否定しこじらせとなる。

 

「どうせお前なんかに理解できない」

「無価値な人間と付き合ったって無価値」

 

社交的を演じながら心の中で相手を見下す、冷徹人間になる。

 

人に心を開いてもらえなくなり、より多くの情報や学びを持ってきてくれるべき人が離れ、結局【真理の追究】から遠のいてしまう。

 

◆フクロウの呪いを解くには

フクロウは本来『探究重視』

自分が探究してきた知識を人に分け与える、教え、導き、助けることがより一層深い知識を得ることに繋がるという思考を持つ。

 

学びはアウトプットが一番大事、セミナーでは参加者よりも講師が一番学んでいる。

 

知識や見識を独り占めするのではなく、シェアすることで、より理解が深まり

同時に「専門家」というイメージを周りが持ってくれるためより上質な知識や課題が集まってくる。

その先に求めている真理がある。

 

 

裏フクロウは、あまりいません(誰の中にもあるがごく微量)。

 

元々人に興味が少ないから、否定されたところで関係改善しようと思わない、心をさらに閉ざして終わり。

 

ほか3つの裏エネルギーは外部刺激により偶発的に生まれたもの。

けど裏フクロウだけは論理的に作り出すもの、意図的・自発的・能動的に生み出す呪い。

 

なので、これを持っている人間は非常にたちが悪い、いわゆる『ずる賢い』というやつです。

 

 

ストレスが人を成長させる

この世の中には理不尽なことも多い。

自分を理解してくれる者、善人だけではありません。

 

そうした人たちと相対することにより、しだいに本当の自分を隠すようになってしまいます。

 

ここで注意すべき点は、理解者・善人ではなくても、悪人ではないということ。

 

その人はあなたに対しての理解が追い付いていなかっただけ。

まだ未熟であり、理解力が足りず、稚拙だっただけなのかもしれません。

 

つまり…あなた自身も、誰かにとっての不理解者になっているかもしれないということ。

 

 

また裏ハタフクは、決して悪いものではありません。

「本当の自分」を育てるための、成長因子なのです。

 

ストレスがあるから人は成長する

 

否定のエネルギーをバネに、一度は押し込めた本当のエネルギーを再度解放することができたら、より洗練された一段と強いパワーを身につけることができます。

 

対極にある真逆のエネルギーを、自身の中で矛盾なく持ち合わせ使いこなすことができるようになれば、究極のエネルギーとなる。

 

 

『タカとハト』を矛盾なくあわせ持つ人は、周りの力を借りながらカリスマ性を発揮し物事を成し遂げていく、優れたリーダーとなり得ます。

 

『クジャクとフクロウ』を矛盾なくあわせ持てる人は、深い愛情で包み込みながら、感情的に怒るのではなく論理的に叱り導くことのできる、優れた教育者となり得ます。

 

 

童話やおとぎ話でも、呪いが解けるとハッピーエンドになるように、裏側のエネルギーは人生を切り拓くためのヒントであり、呪いを解く旅は「人生の挑戦」と言えるでしょう。

 

この章の課題

ご褒美:この課題をクリアしたら…
                   ♪

 

この章で学んだこと、知ったことを要点にしてまとめてみましょう。

(3つ以上でももちろんOK!)

 

 

【学んだこと1】

 

 

【学んだこと2】

 

 

【学んだこと3】

 

 

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