ひと言に「コミュニケーション下手」や「コミュ障」と言っても、実はタイプがあります。

この章ではコミュ障のタイプと、その特徴、それぞれの対応をお伝えします。

 

ちなみに、念のため…

ここで言う「コミュ障」は、医学的なコミュニケーション障害ではなく、ネットスラングのコミュニケーションが下手な人を指します。

 

 

コミュ障のタイプは以下の4通り。

・内向型コミュ障

・外向型コミュ障

・攻撃型コミュ障

・防御型コミュ障

 

順に説明していきます。

 

 

内向型コミュ障

このタイプはいわゆる「話が苦手なコミュ障」。

一般的なコミュ障と言ったら、このタイプをイメージするのではないでしょうか。

 

特徴としては

・内気

・口下手

・赤面症

・相手や場を気にしすぎる

・他人に心を開けない

 

相手の反応や顔色をうかがうあまり、相手の求めていることに合わせた返事しかせず、自分の意見が伝えられません。

 

そのため、何とも『間』の悪いコミュニケーションになってしまい、またそのテンポの悪さが自身でも気になってしまうためより頭でっかちに考えるようになってしまう…という悪循環。

 

このタイプは、対人関係に対して慎重なスタンスをとっています。

 

自分の言葉で誰かが傷つくことを嫌がる繊細な人が多く、人に悪い影響を与えないように、いろいろシュミレーションしながら言葉を発しようとします。

 

それゆえに瞬発力を求められるコミュニケーションは苦手です。

 

迷惑じゃないか、話しかけて怒られないかなど不安に感じてしまい、自分から人に話しかけるのも苦手。

 

何か必要な話があるときも、できれば向こうから話しかけて欲しいと思っているので、適切なタイミングでのコミュニケーションがうまくとれない場面がでてきてしまいます。

 

コミュニケーションをとることが嫌いなわけではないけれど、周りの会話のスピードに入っていけないため、大人しい印象を抱く人が多いでしょう。

親しくなってもその印象は変わらない傾向があります。

 

 

外向型コミュ障

こちらは逆に「話好きなコミュ障」。

「えっ、話すのが好きな人にコミュニケーション下手なんているの?」

と聞こえてきそうですが、います。

 

『口下手=コミュニケーション下手ではない』の章でも話した通り、口が上手いか下手かということと、コミュ力が高いか低いかは、イコールではありません。

 

外向型コミュ障の特徴は

・黙っていられない

・自分が喋りたいことだけ

・空気を読まない

・リアクションが大きすぎる

・注目を浴びたがる

 

このタイプは、周りの状況を把握することが苦手。

失礼なことや、相手が気にしていること、傷付くようなことも平気で言ってしまう、いわゆるKY(空気読めない)発言が多いのもここの特徴。

 

とくに内容のない話を永遠に続けたり、その場の誰も知らない身内ネタを長々としたり。

 

注目を浴びたいがために、場にそぐわない、場をわきまえない大きすぎるリアクションを取って周りをドン引きさせたり白い目で見られたりすることも。

 

他人の批判や陰口、愚痴も多かったりします。

 

 

外向型コミュ障の厄介なところは、自分がコミュニケーション下手だという自覚がないこと。

 

喋りが活発なので、何となくその場が盛り上がっているように思えてしまう…

 

けれどコミュニケーションは片方が話すだけの一方向ではなく、相手と感情や情報をやり取りする双方向のもの。

 

外向型コミュ障が近くにいると周りが疲れてしまいます。

 

 

攻撃型コミュ障

他者を攻撃することで自分の自尊心を守ろうとするタイプ。

攻撃型コミュ障の特徴は

・会話泥棒

・自慢話ばかり

・マウントを取ってくる

・相手の状況を考えない

・イジられるとマジギレする

 

人の話を奪う『会話泥棒』

誰かが話しているとき「そうそう私も!」や「私の場合は…」とすぐ自分の話に持っていく。

人の話を聴いているようで、自分の話したいことだけを羅列するだけのタイプ。

 

自分の自慢話しかせず、自分語りをはじめたら止まりません。

 

格好悪い自分を晒したくないから、間違ったことをやってしまった場合も、ムキになったり、つい心にもないことを言ってしまったり、帳尻あわせのために「私は違うと思ったんだけど〇〇さんがこうしたから仕方なく…」と他者を悪者に仕立て上げたり。

 

自分が中心でない話のときは一切関心を示さなかったり、話者の目の前で大あくびをしたりため息を吐くなど、露骨に反抗的な仕草をみせます。

 

 

そのように、自身に強いプライドを持っているため、少しでもネガティブなことを言われたり、自分の話を奪われたり、イジられたりすると途端に怒り出すという特徴も。

 

明るくワイワイした飲み会での軽いジョークで、いきなりブチ切れたりします。

場の空気が悪くなるとか、そんなこと全く関係なし。

自分が気に食わなかったら遠慮なく場の空気を叩き壊します。

 

そのため、腫れ物に触るような扱いをされ、周りから心を開いてもらえなかったり。

 

周りを攻撃することで自分の自尊心を守ろうとするタイプです。

 

 

防御型コミュ障

こちらは、空気を読まないのは攻撃型コミュ障と同じですが、他者に攻撃を仕掛けるのではなく、心を閉ざしシャットアウトすることで自分の自尊心を守ろうとするタイプ。

防御型コミュ障の特徴は

・無口

・無関心

・被害妄想が強い

・警戒心が強い

・心を開かない

 

 

このタイプの根底にあるのは、警戒心。

他人は自分を傷つけてくるものだと思い込んでいます。

できることなら人と関わりたくない。

 

「陰キャ(陰気なキャラクター)」と言われるのはここのタイプです。

 

失敗に対する極度の恐れがあり、うまくいかなかったらどうしよう…という不安からうまくコミュニケーションを取れなくなるのです。

 

失敗するなら喋らない、傷つくのが怖いから深く立ち入ろうとしない。

内向型コミュ障が『心を開けない』のに対して、

防御型コミュ障は『心を開かない』のです。

 

相対しているとき、会話をしているときも、目を合わせてくれません。

それも、自分の心を守ろうとする防御反応のひとつ。

 

決まり切った会話、いつも同じリアクションしかしないのも特徴。

定型文のような反応に、冷たくて機械的な印象を受けることがあります。

 

 

防御型コミュ障は、慣れたら(心を許してくれたら)よく喋るようになることも。

そのため、第一印象とその後の印象に差が大きいのも特徴のひとつです。

 

 

攻撃型も防御型も、自尊心が強く間違いを認めないところがあります。

 

 

 

 

具体的対応例

タイプが存在することが分かったので、これからはタイプ別に、改善するためにはどうすれば良いのかをお話していきます。

 

 

・内向型コミュ障

自分を下に位置付けて自信が無い人が多いです。

自分なんかが話しかけたら申し訳ないとか、嫌がられるのではないかと考えてしまう人。

 

なのでまずは、自信を持つこと。

 

手っ取り早く自信をつけるには、外見を磨くのが良いでしょう。

 

 

また、とにかく最初のリアクションをテンポよく、早くすることを心がける。

「次に何を言おう…」と先々まで考え最初の一歩が遅れてしまうので、まず初手だけはテンポ以外何も考えず繰り出すことを意識する。

 

相手がボケてきたら「何でやねん!」とすぐツッコむ。

質問されたら、ヒネりなどは何も考えなくて良いので素直に回答する。

 

内向型はイジりに弱かったりもするので、イジられた時用の定型文を準備しておきましょう。

「お前って○○だよなぁ(イジり)」ときたらすかさず「やかましいわ(笑)」

のように。

ここでウっと詰まってしまうと変な空気になってしまうので、とにかくテンポ。

 

他にも「ウソでしょ!?」「マジで!?」などなど。

いまだかつて誰も見たことがないような突拍子もないツッコミやリアクションなどは求められていません。

 

これまでの、自分のキャラから外れすぎない程度で汎用性のあるリアクションを数パターン用意しておきましょう。

 

 

ファーストリアクションをテンポよく繰り出せば、相手や周りがまたそれを拾ってくれるし、条件反射のように受け答えができるようになると、だんだんスピードにも慣れ、自然とリアクションのバリエーションも増えていきます。

 

 

・外向型コミュ障

やっかいなのがこのタイプ(と攻撃型)。

なぜなら自分自身をコミュニケーション下手だと認識してない場合が多いので、そもそも解決しようがない。

 

ただ、もし自覚があるならば、改善するのは簡単です。

先ほど述べた特徴の、逆をすれば良いだけのこと。

 

・空気を読む

・黙って相手の話に耳を傾ける

・リアクションを抑える

 

間を使ったリアクション

相手が気持ちのこもった話をし終わった時に使います。

相手の人生観とか、辛い失恋話、相談話を聞いたときです。

間髪いれずに

「へーすごい!」

「それは可愛そう・・・」

とリアクションしてしまうと、

(本当に話聞いていたのかな?)とがっかりされてしまうことがあります。

 

この話は力が入っているな、感じたら少しリアクションを工夫しましょう。

すぐには反応せずに、間を使います。

少し話を吟味しているように、息を引きのばして

 

「・・・それはすごい」

「・・・可愛そうに」

と小さめにリアクションをすることで、相手はちゃんと話を聞いてもらえたと安心します。

言葉の中に(あまりにも共感してしまってすぐには反応できなかった)というニュアンスを込めます。

 

周りからなんか煙たがられるな…熱量が違う気がする…

という諸症状を感じたら、外向型コミュ障を疑ってみてください。

 

 

・攻撃型コミュ障

こちらも、自分では気付きづらいのでやっかい。

改善方法は、外向型と同じく、特徴の逆をするということ。

 

・会話を奪わない

・自慢話はほどほどに

・イジられても怒らない

 

周りから腫れ物を扱うような応対をされている…他の人と比べ自分には世間話をしてこない…

と感じたら、気付かぬうちに周りを攻撃し傷つけてしまっているかもしれません。

 

 

・防御型コミュ障

無関心型とも言えるこのタイプは、自分はコミュニケーション力が低いと自覚した上で「別にこのままで良いよ」と考えている人も多いので、ある意味一番やっかいかもしれません。

 

なのでまずは、コミュ障のままでは今後の人生において損することばかりだという危機感を自身に植え付けること。

 

コミュ力が低いのは、はっきり言って勿体ないです。

 

なにかやろうとするときも、周りのチカラを借りる事ができなければ自分ひとりでやらなければいけないし、もしくは多大なお金が必要になる。

 

仲良い友達なら無償で引き受けてくれることもお金が必要になるかもしれないし

交渉力が高ければ値下げ交渉や、相手へのメリットを提示することでwin-winの関係を築けるかもしれません。

 

コミュニケーション力というのは、他者からチカラを借りる事が出来る、圧倒的スキルなのです。

 

 

防御型コミュ障の1番の特徴は、リアクションが極端に薄いこと。

まずはリアクションを大きくしましょう。

 

リアクションが薄過ぎると、話している相手がちゃんと聞いてくれているのか、会話を楽しんでくれているのかが分からず不安になります。

 

すると相手は続きを話そうと思っていても

「この話、興味が無いのかも…」

と思いやめてしまいます。

 

リアクションを大きくするように心掛けましょう。

自分にとっては大げさなんじゃないかと思うぐらいでも、おそらくまだ足りません。

 

防御型は声を出すのが苦手な人も多いので、そんな人たちに

「大きな声を出してリアクションを心がけましょう!」

などと言っても、そんなの単なる根性論。

 

声は、リアクションに慣れてきて、出せるようになってからで良いです。

 

まずは、身体を動かす。

具体的には、うんうんと頷く、目を見開く、前のめりになる、のけぞる、腕を組む、手をたたく、顔に手を持っていく…等々。

顔に手を持っていくというのは、口に手を当てたり頭に手を乗せて驚いた感じとか、あごに指を当てて考える感じとかですね。

 

そして同時に、表情筋を動かす。

笑ったり、驚いたり、しかめっ面をする、などですね。

 

いきなり「本当ですか!」とか「そうなんだ!」とか「すっげぇ~!」とか、大きな声を出すリアクションよりはかなりハードル低いのではないでしょうか。

 

いきなり明石家さんまさんのような大きくて面白いリアクションなんて不可能です。

まずは身体でリアクションを体現しましょう。

慣れてきたら声を出し、少しずつ大きくしていきましょう。

最初は難しくても、だんだんと大きく出るようになってきます。

 

内向型と同じように、数パターンのリアクションを用意しておきましょう。

 

 

そして、批判的なリアクションをしない。

 

「昨日、話題の映画〇〇を観に行ったんだ。」

に対して、

「ああ、私も観たよ。イマイチだったな」

なんてリアクションされたら、相手はもう心を開いてくれなくなります。

 

まずは「どうだった?」と、相手の話の続きを促すようなリアクションをしましょう。

 

 

 

コミュ障を改善させるには、まず自分のタイプを自覚することが第一。

先ほどあげた特徴を参考に、自分にその気はないか、どこに当てはまっているかを見てみてください。

 

特に、外向型、攻撃型のコミュ障は、自覚症状が薄いのが問題。

気付いたら周りから仲間が去っていってしまっていた…なんて取り返しのつかないことになる前に、自分のことを客観視してみましょう。

 

 

これまで、コミュ障にもタイプがあるとお伝えしてきました。

これらはそれぞれ、独立したものではなく、複合型となっている場合がほとんど。

 

いまコミュニケーションが苦手だからと気に病む必要はありません。

 

なぜなら、これまでの人生でまともにコミュニケーションを学ぶ機会がなかったのですから、出来なくて当然。

運転を学ばずに車を走らせていたようなものです。

 

まず、自分はまだコミュ力が低いんだということと、タイプが自覚できたので、これからいくらでも上達していくことができます。

 

コミュ障に共通して言えるのは、相手のことを考えていない。

相手の話を遮るのは、自分の事を話したいから

相手の顔色をうかがうのは、自分の保身

 

コミュニケーションは自分本位でとらえるとうまくいきません。

まずはコミュニケーションの中心を自分ではなく相手へシフトさせましょう。

 

 

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